バクロフ リキッド（Baclof Liquid）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

バクロフェンの作用機序と効果

バクロフ リキッドの有効成分「バクロフェン」は、「抗痙縮剤」という種類に属する医薬品です。脳から筋肉へ伝達される筋肉緊張の命令を抑制することで筋肉の緊張をほぐし、肩コリや頭痛、腰痛などの痛みを取り除きます。また、筋肉がこわばって動かない痙性麻痺や、脳卒中の後遺症などの治療にも使用されます。

筋肉の緊張は、脳から脊髄を経由して筋肉へと命令が伝達されて生じます。筋肉の緊張状態が続くと、肩こりや頭痛などを引き起こしやすくなります。症状が酷くなると、しびれや痛みで体が動かし辛くなります。

バクロフェンは、筋肉を緊張させる神経伝達の命令をブロックすることで、筋肉の緊張を緩める筋弛緩作用があります。筋肉の緊張がほぐれることにより、血流の改善にも効果をあらわします。

筋肉の緊張状態によって引き起こされる腰痛や緊張型頭痛といった症状を改善するほか、脳血管障害、頸部脊椎症による痙性麻痺、脳性麻痺、その他頭部・脳・脊椎の損傷によって発症する可能性のある筋肉の硬直、緊張、こわばり等の症状改善にも期待できます。

適応症状（下記疾患によって生じる痙性麻痺）
脳血管障害、脳性（小児）麻痺、痙性脊髄麻痺、頸部脊椎症、脊髄血管障害、後縦靱帯骨化症、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、外傷後遺症（脊髄損傷、頭部外傷）、術後後遺症（脳・脊髄腫瘍を含む）、その他の脳性疾患、その他のミエロパチー

参照：GABAB受容体

バクロフェンの服用方法

バクロフェンの服用方法・用量は年齢および症状により異なります。

[成人の場合]

初回量として1日あたり5〜15mgを1〜3回に分けて食後に服用します。以後、症状を観察しながら標準用量に達するまで2〜3日毎に1日あたり5〜10mgずつ増量します。

標準用量は1日あたり30mgとされますが、本剤に対する反応には個人差がある為、年齢および症状に応じて適宜増減します。

[小児の場合]

初回量として1日5mgを1〜2回に分けて食後に服用します。以後、症状を観察しながら、標準用量に達するまで2〜3日毎に1日あたり5mgずつ増量します。
症状および体重に応じて適宜増減します。

標準用量は年齢により、下記の通り異なります。

・4〜6歳

1日あたり5〜15mgを2〜3回に分けて食後に服用します。

・7〜11歳

1日あたり5〜20mgを2〜3回に分けて食後に服用します。

・12〜15歳

1日あたり5〜25mgを2〜3回に分けて食後に服用します。

バクロフ リキッドの個人輸入

この薬は、インドのインタス・ファーマシューティカルズ社が開発・販売するジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品とは、特許期間が切れた先発医薬品と同じ成分・効果・品質を持つ医薬品です。ベストお薬は、国際基準に準拠した製造施設から、品質が保証されている正規医薬品をお客様にお届けします。

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バクロフェンの禁忌と副作用について

バクロフェンには禁忌や副作用がありますので、服用前に下記を必ずご確認ください。

禁忌

● 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

副作用

バクロフェンを服用すると、次のような一般的な副作用が起こることがあります。

● 精神神経症状：眠気、頭痛、抑うつ、鎮静、知覚異常など
● 消化器系症状：悪心、食欲不振、胃部不快感、嘔吐など
● その他の症状：脱力感、めまい、ふらつき、倦怠感、むくみなど

また、まれに次のような重篤な副作用が起こることがあります。

● 意識障害、呼吸抑制
● 依存性

これらの症状や異常に気づいたら、すぐにバクロフェンの服用をやめて、医師に相談してください。

参照：

筋弛緩薬の解説：日経メディカル

医療用医薬品 : ギャバロン

バクロフェン：Wikipedia

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています