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ED (勃起不全)

 

1. ED(勃起不全)とは?

 

 

勃起不全(ED)は、性交のために十分な勃起を起こしたり維持することができない症状のことをいいます。英語ではErectile Dysfunctionと呼ばれているため、略してEDと呼ばれています。

 

勃起不全(ED)の症状には中折れ勃起の強度や硬さ不足などの中軽度の症状がある他、勃起を全く起こすことができない重度のED、そしてマスターベーションの時には勃起を得ることができるのにパートナーとのセックスの時には勃起を起こすことができない心因性ED、体調が優れていない時やストレスを感じている時に時々起こるED、うつ病や性体験のトラウマから起こるEDなどの心因性ED、糖尿病や心臓や血管の病気などから起因する器質性EDなど、様々な種類のEDがあります。

 

1998年に行われた調査結果で勃起不全(ED)を抱えている男性は、およそ4人に1人とされ、その後、EDで悩む男性は増え続けている傾向にあるために、日本人成人男性のおよそ3人に1人はEDで悩んでいるとされています。

ED(勃起不全)の症状が出始めてしまった場合、そのことでストレスを感じてしまったり、男性としての自信をなくしてしまったり、パートナーに誤解を与えてしまったりすることがあります。自分自身の問題というだけではなく、パートナーとの関係性に影響を与えてしまったりすることもあります。勃起を得ることと維持することができないEDの症状は、治療を受ける必要があるより深刻な病気の徴候であったり、心臓病の危険因子でもあったりもします

 

ED(勃起不全)の症状で悩んでいる場合は、まずは医師に相談することが推奨されています。時には、根底にある症状を治療するだけで、勃起不全を克服することができます。他のケースでは、ED治療薬を服用するだけで簡単に改善することができる場合もあります。

 

 

 

ED(勃起不全)の症状には、以下の症状などがあります。

・勃起障害

・勃起を維持するのに苦労する(中折れ)

・勃起の強度や硬さ不足

・性欲低下障害

・オーガスム障害

・射精障害

 

ED(勃起不全)には勃起障害の他、性欲低下障害、オーガスム障害、射精障害などの症状が含まれています。 EDは性機能不全の一つの表れであり、単独で症状が起こることもある他、他の性機能不全と合併して起こることもあります。

 

 

2. ED(勃起不全)のメカニズム

 

 

ED(勃起不全)の原因を理解するには、まず勃起がどのように起こるかを知ることが重要です。男性が勃起を起こすには、体内で複雑なプロセスが組み合わさって起こります。

 

勃起を正常に得るためには、人体の神経系と動脈と静脈の適切な機能が正常に作用していることが必要になります。EDの原因には、中枢神経系と末梢神経系の要因、生理学的および心理的要因、勃起器官または陰茎自体の局所的要因、ならびにホルモンおよび血管(血流または循環)の成分的要因が含まれます。勃起に至る過程の陰茎部分は、非常に複雑な過程の1つの機能のみを表します。

 

勃起は、脳の経路を通しての触覚、嗅覚、聴覚、視覚から伝わる性的刺激に応じて生じます。男性の感覚から伝わった情報は脳から脊柱の基底の神経中心に移動し、一次神経線維が陰茎に接続され、勃起の間とその後の陰茎への血流を調節します。

 

陰茎は3つの円筒状の組織で構成されています。

上部に2つ陰核海綿体があり、下部に1つ尿道海綿体があります。

勃起のプロセスにはこのうちで海綿体のみが関与しています。

陰核海綿体は、血液、筋肉、および血管と膨張する可能性のあるスポンジ状の空間から構成されています。

刺激された時に放出される化学物質である一酸化窒素は、筋肉を弛緩させる化学物質であるcGMP(環状グアノシン一リン酸)を産出し、陰茎の動脈を刺激して陰茎への血流を増加させます。海綿体の潜在的に拡張することができる空間は、スポンジのようにより多くの血流が陰茎に入るときに拡張されます。それぞれの海綿質は、外側皮膜である白膜に囲まれています。陰茎が血液で満たされると、これらの潜在的な空間である洞様毛細血管は、血液中の血液が陰茎を流れ出ないように白膜の側に向かって陰茎内の静脈を圧縮します。勃起が完全に堅くなることを可能にするのは、このようにして静脈が圧縮されるからです。

 

cGMP(環状グアノシン一リン酸)がもはや放出されなくなると、ペニスが弛緩するプロセスが生じます。ホスホジエステラーゼ5(PDE5)が生成され、筋肉が収縮し、陰茎への血流が減少し、洞様毛細血管が小さくなり、陰茎から血液が排出され勃起の状態が萎えることになります。

 

上記の物理的および心理的プロセスの1つでも正常に行われないと、勃起不全の症状が起こることに繋がってしまいます。EDは、性行為を行うために満足することができる勃起を達成し維持することができない症状だと定義されます。

 

3. ED(勃起不全)の原因とは?

 

 

一般に、勃起不全の原因は2つのタイプに分けることができます。多くの男性は両方の原因を併せ持っています。

 

心理的または精神的な原因で生じる心因性EDと身体的または生物学的(身体の器官または臓器システムと関係がある)器質性EDです。

 

 

 

1)心因性ED(勃起不全)の心理的原因

心因性EDはEDの最も一般的な原因であると考えられていましたが、心理的原因はしばしばEDの身体的または器質的原因と共存しています。

 

勃起の症状は、通常、大部分の男性に大きな心理的および感情的反応を引き起こします。これは、正常な性行為をさらに妨害する可能性のある不安、自信喪失ストレスを感じさせることに繋がり、悪循環を引き起こしてしまいます。このような性行為への「パフォーマンス不安症」は、本人や医師により認識され、対処される必要があります。

 

性的行動および勃起には関与している脳のいくつかの領域があります。心因性EDにおいて、脳は勃起を何らかの理由により阻害するメッセージを送っている可能性があります。ストレスを感じることに対する体の反応により、陰茎内の筋肉が締め付けられ、リラックスしないようにする化学物質(カテコールアミン)の放出が行われている可能性があります。

 

ある特定の感情は正常な性機能を妨害することがあります。

セックスを行うことに緊張してしまったり、自意識を過剰に感じてしまうことや、

自宅や職場でストレスを感じていること、現在のパートナーとの関係性について悩んでいることなどは、全て正常な性機能を妨げる可能性があります。これらのケースでは、本人とパートナーとの心理カウンセリングを行う治療法が症状を回復させることに繋がる可能性があります。

 

心因性EDを患う男性は、心理療法、EDへの身体的な治療方法、またはその2つの組み合わせることから症状を改善することができます。しかし、心理的トラブルを治療するために使用される医薬品は、EDの症状を引き起こす可能性があるために注意が必要です。

 

 

 

 

2)器質性ED(勃起障害)の身体的原因

 

EDの身体的原因は、心理的原因よりも一般的であると考えられています。しかし、前述したようにそれらはしばしば共存します。適切な勃起を達成することができないと心理的ストレスを引き起こし、次回に勃起を達成することがさらに困難になります。

 

医学的または身体的原因に関連するED(勃起不全)は外科的に治療することができる可能性はありますが、そのような改善方法はあまり一般的ではありません。

 

 

・薬物誘発性ED

 

常飲している医薬品があるとしたら、薬物誘発性EDである可能性があります。薬物誘発性EDのいくつかのケースでは、薬物療法を変化させるとEDの症状を改善することができる可能性があります。

 

・動脈外傷が原因のED

 

動脈外傷の病歴を有する男性は、外科的介入を行うことで勃起不全を回復させることができます。

 

 

・他の病気が原因のED

 

EDの身体的原因を特定する過程において医師は、神経、動脈、静脈、および陰茎の機能的に影響を及ぼし得る状態を検査します。

 

身体的な原因を特定する際には、まず高血圧、高いコレステロール値、心臓血管疾患、低い男性ホルモンのレベル、前立腺癌、糖尿病などの病状があるかどうかをチェックします。これらの症状は全てEDを引き起こす可能性があります。

EDを伴うこれらの症状への外科的治療はまた、EDを引き起こす可能性があります。

 

これらの健康状態に加えて、特定の胃腸などの消化器官系の疾患および呼吸器系疾患は、ED(勃起不全)を引き起こすことがあることが知られています:

・強皮症(皮膚の硬化症)

・腎不全

・肝硬変

・ヘモクロマトーシス・血色素症(血液中の鉄過剰)

・慢性閉塞性肺疾患

 

このような症状を一度患ってしまった場合、食事や運動により性的健康を完全に回復させることは難しいと考えられています。これらの状態が適切に診断され、治療されることは、EDの進行を妨げ、様々なED治療を成功に導くために良い影響を与えます。

 

栄養失調や亜鉛欠乏症を含む栄養状態は、勃起不全と関連しており、食事の変化を起こすことが十分な治療法である可能性があります。

 

過度のマスターベーション(オナニー)はEDを引き起こすとは考えていませんが、マスターベーションで弱い勃起を得ると、EDの兆候となる可能性があります。頻繁に自慰行為をする男性の中には、パートナーと同じ程度の刺激を得ることができないことに悩まされる男性もいますが、これの症状はEDではありません。

 

ほとんどすべての疾患は、神経系、血管系、またはホルモン系を変化させることによって勃起機能に影響を及ぼし得ます。

 

 

EDに関連している神経系(脳、脊髄、骨盤および陰茎の神経)に影響を与える疾患には、以下の症状が含まれます。

・てんかん

・脳卒中

・多発性硬化症

・ギラン・バレー症候群

・アルツハイマー病

・パーキンソン病

・骨盤外傷

・脊髄損傷

・糖尿病

・メタボリック・シンドローム

・痴呆症

・脳腫瘍

 

 

○ 心血管疾患は、50歳を超える男性の勃起障害のすべての症例のほぼ半分を占めます。心血管系の原因には、動脈および静脈に影響を及ぼすものが含まれます。陰茎に血流をもたらす動脈への損傷は、動脈の硬化(アテローム性動脈硬化症)または骨盤/会陰に対する外傷によって起こる可能性があります。

血管疾患には、アテローム性動脈硬化症(動脈壁の脂肪沈着、動脈の硬化とも呼ばれる)、心臓発作の病歴、末梢血管疾患(血液循環の問題)、および高血圧が含まれます。

 

慢性的な喫煙は、貧弱な循環および海綿体機能への影響に関連しているため、勃起不全の一般的な健康リスク要因と考えられています。

 

鎌状赤血球貧血および白血病などの血液疾患はまた、勃起不全と関連しています。鎌状赤血球症の患者は、持続勃起症(陰茎の損傷を引き起こす可能性がある6時間以上続く勃起)を患うリスクが高いとされています。

 

○ 糖尿病は血管に影響を与え、EDに繋がる可能性があります。

 

○ 前立腺癌のような癌のための骨盤への放射線療法は、陰茎への血管に影響を及ぼす可能性があります。

 

○ 外傷性動脈損傷もEDを引き起こす可能性があります。

 

 

陰茎から血液を流出させる静脈の問題もまた、勃起不全を引き起こす可能性があります。静脈が適切に圧縮されない場合、血液が陰茎に流入する間に血液が陰茎から排出され、完全に堅い勃起が起こることが阻害され、勃起を維持することに問題が生じることがあります。静脈の問題は、静脈が圧迫されている組織である白膜からの影響で起こり得ます。このような症状には、ペイロニー病、高齢、糖尿病および陰茎の外傷(陰茎の骨折) などの症状を含みます。

 

テストステロン、プロラクチン、または甲状腺などの男性のホルモンのバランスが失われている症状は、EDを引き起こす可能性があります。

以下のホルモン性疾患は、一般に、勃起不全と関連するとされています。

 

・甲状腺機能亢進症

・甲状腺機能低下症

・性腺機能低下症(テストステロンレベルの低下をもたらす)

 

4. EDを治療する方法

 

医学的症状に関連するEDのほとんどの場合の治療は、必要な時にED治療薬を服用することで勃起を得ることができるようになります。

または、外科的手術を行ったり、機材の助けを借りて自発的ではない勃起させることを可能にする方法などもあります。

 

心因性EDの場合はカウンセリングやセックスセラビーなどを受けることで改善される場合があります。

 

他の病気が原因でEDの症状が表れている場合は、その症状を治療するとEDの症状も改善されるようになります。

 

EDを治療したいと決心したら、他の病気と関連している場合もありますので一度医師の診断を受けることをおすすめします。

 

 

5. まとめ

 

 

EDは世界中で多くの男性が悩んでいる性機能不全症状です。

ほとんどの場合、ED治療薬を服用することで治療を行うことができますが、一度医師の診察を受けることをおすすめします。

健康な体づくりのために、生活習慣を変化させることもEDを改善することに役立ちます。