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痛風

 

1. 痛風とは?

痛風とは尿酸が体内にたまり、結晶化を起こし激しい関節炎が伴い、放置すると体内の他の場所でも結節ができたり、腎臓にダメージを与える恐れもある怖い病気です。

痛風尿路結石腎障害を引き起こしたりする他、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病を合併することが多くあります。痛風を患うと動脈硬化が起こりやすくなるとされています。

 

 

2. 痛風の原因

痛風の発作が引き起こされる原因である成分は尿酸です。

尿酸という成分は人の体内に一定量存在し、血液中に溶けて循環して一部は消化管から排出され、残りは尿と一緒に排出されます。血液中の尿酸の濃度が上昇し、体内で飽和濃度を超えてしまうと排出されなくなります。溶けなくなった尿酸は結晶となり、関節の内面に付着してしまいます痛風発作は、結晶が付着した際に防衛機能で白血球が反応し、攻撃する際に痛みを伴う症状です。

関節の他にこの結晶は、他の臓器や皮下にも溜まります。この痛風が原因で皮下に溜まった結晶を、「痛風結節」と呼びます。

この痛風結節は、脊髄に溜まり神経症状の原因になることもあります。腎臓にも尿酸が溜まりやすく、腎機能障害を引き起こしてしまう可能性もあります。

その他の合併症として、心血管障害や脳血管障害などの命に関わる症状を引き起こしてしまう可能性のある、大変危険な症状でもあります。

 

尿酸とはプリン体という物質が、体内で分解され切れず残ったものをさします。

プリン体は、臓器を正常に機能させるためのエネルギー物質で体に必要なものでもあります。このプリン体は細胞の中にあり、動物・植物のどちらの食品からも体内に入ってきます。

 

 3. 痛風の症状

痛風に至る前に、血液中の尿酸値が高い状態が続きます。この高尿酸血症状のまま放置しておくと、突然足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛み出します。この痛みは男性でも呻き声をあげてしまうほどの、骨をキリで疲れるような激痛で、これを痛風発作と呼びます。この発作は1週間から10日ほど続きしばらくすると症状は治りますが、しばらくするとまた痛風発作が起きてしまいます。

主に痛風発作が現れやすい場所としては以下のような場所があります。

  • 足の甲
  • 親指の付け根
  • アキレス腱
  • 足首

 

4. 痛みが出た時の対処法

痛みが出たからといって、市販のアスピリン薬(痛み止め)などを服用してしまうと、発作をさらにしてしまう恐れがあり、痛みも増してしまう場合があるので危険です。

突然痛みが出た場合には、患部を冷やし、高くあげましょう。

痛風発作では、患部を揉んだりさすったりすると、痛みがより強くなる危険性患部をもみほぐしてしまうのは厳禁です。関節がどんなに痛くても、命に直接かかわるわけではありません。もし発作が起こっても冷静に対応するよう努めましょう。

痛風の痛みでお悩みの方は、痛風外来や、リウマチ外来、リウマチ科などを受診してみましょう。

 

 4. 痛風の治療法

痛風発作の発症時には、尿酸値を下げる尿酸降下薬は使用せず、まずは痛風発作治療薬で患部の腫れや痛みを取る治療から始めます

この時の痛み止めには、ロキソニンなどを使用する場合もありますが、さらに痛みを伴ってしまう場合もあり、痛風専用のコルヒチンという鎮痛剤を使用する場合がほとんどです。

しっかりと患部の腫れや痛みが治り次第、痛風の原因である「高尿酸血症」に対する治療を始めます。この時も2つの治療薬を症状別に使い分けます。

  • 体内で作られる尿酸を減らす治療薬

ザイロック、フェブリック

  • 尿酸の排泄を促す治療薬

ユリノーム、ベネシット

これらの薬は、痛風発作が起きた際には一旦服用を中断して、痛みが治り次第また服用し始めるのが良いでしょう

 

残念ながらこの、高尿酸血症のコントロールは一生続けなければいけません。1年以上痛風発作が起きていないと、ついつい薬を中断してしまいがちですが、発作が起きていなくても尿酸値が高いと腎臓にダメージを与えるので、きちんと根気よく続けていきましょう 

腎障害によってこれらの治療薬の服用が不可能な方、または複数の関節で痛風発作を起こしているといったケースでは副腎皮質ステロイドを用います。

痛風発作は、2回目以降になると前兆を感じる人がいます。前兆の例としては、足の違和感、ピリピリ、あるいはジンジンした感じなどがあります。この場合、すでに処方されている薬を1錠飲んでおいてから受診すると、激痛から逃れることができるかもしれません。

 

5. 痛風の予防策

  • 1日の摂取カロリーを制限し、肥満を解消させる
    摂取エネルギーを控えて肥満を解消するだけで、尿酸値は下がります。肉や魚の内臓や干物にはプリン体が多いので、食べ過ぎないようにしましょう。
  • アルコール飲料を控える
    アルコール自体に尿酸値を上げてしまう作用があります。
    プリン体フリーの飲料だからといって、飲み過ぎてしまってはいけません。
  • 水分摂取量1日2リットルを目指す
    尿酸を排出するために、たくさんの尿の排泄が必要なため、水やお茶を1日2リットル以上は飲むように心がけましょう。
  • 適度の運動
    無酸素運動は、尿酸値上昇の原因となります。リラックス効果のある有酸素運動がおすすめです。
  • リラックス時間をもうけ、精神的ストレスを緩和させる
    残念ながらストレスでさえも、尿酸値を上昇させる危険因子になります。自身の時間の中でリラックスできる方法を見つけ出しましょう。

 

6. 痛風チェック

痛風チェックで痛風予備軍である可能性をチェックし、生活習慣の改善へ役立てましょう。

1:肉や魚、内臓料理をよく食べる

2:激しい運動をよくやっている

3:太りすぎだ

4:お茶や水はあまり飲まない

5:食べるのが早い

6:ついつい食べ過ぎ気味である

7:仕事は楽しいが、頑張り過ぎる傾向がある

8:アルコール、特にビールが好きだ

9:親や兄弟に痛風患者がいる

10:高血圧や脂質異常症、糖尿病である

 

 7. 痛風になったら控えるべき食品

レバー類・白子・エビ・イワシ・カツオ・乾燥しいたけ・魚の干物など、プリン体が200mg以上あるものは控えましょう。

塩分の摂取にも気をつけましょう。その他控えた方が良い食品は以下のようなものがあります。

  • 果糖の含まれる食品
    甘み付けに使用されている液糖などは、体内で尿酸の合成を促進してしまう恐れがあります。できればジュース類は避けましょう。

 

8. 尿酸を下げる食品

  • コーヒー
    コーヒーを摂取することで尿酸値を下げることができます。研究の結果、適度なコーヒーの摂取による尿酸値の低下や、痛風リスクの低減作用が報告されています。
  • 野菜類、きのこ、海藻類
    植物繊維の多い食事をしっかりとることで、腸内環境が整い、余計な脂肪の排泄を促すことができます。尿がアルカリ性であると、尿酸が溶けやすいという性質より、アルカリ性食品を積極的に摂取する必要があります。
  • 大豆製品と乳製品
    植物性のタンパク質を上手に補っていくことで、痛風予防になるといわれています。

 

9. まとめ

 食事法などの予防策をしっかりとして、長年お世話になってしまうことになる痛風を予防しましょう。標準体重を保ち、食事は偏りすぎず、お酒は控えめに、水分を多くとって、適度な運動をするなど、基本的な健康体を作る生活が予防には最適です。

痛風患者の95%以上は男性で、とくに30~50代に集中していますが、年々若年化の傾向があり、女性も更年期以降は尿酸値が上昇するので注意しましょう。