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経口避妊薬(ピル)

 

1. 経口避妊薬とは?

 

経口避妊薬には大きく分けて2つの種類があります。

1つ目は毎日続けて服用する低用量経口避妊薬、そして2つ目は事後避妊薬(緊急避妊ピル)です。

一昔前までは、男性が責任を持って避妊するか、女性が男性に依頼する形で避妊をする必要がありましたが、残念ながら、全ての性行為において避妊が成立するとは言い難い状況でした。男性が避妊することを進んで行わない場合は、女性が積極的に避妊することで望まない妊娠を防ぐことが1番良いのかもしれません。

低用量経口避妊薬は副作用が少ないので、現在ではほとんどの避妊にこの低用量ピルが処方薬として使用されています。

1973年にアメリカで開発された低用量ピルですが、日本では欧米人と日本人の体格が違うため副作用が懸念され、また、低用量ピルでは性感染症の予防にはならないということが問題視され、1999年にようやく承認されるようになりました。

 

 

2. 低用量ピルの効果

 

低用量ピルは、避妊のみでなく月経困難症過多月経など、月経随伴症状を軽減することもできる優れたお薬です。月経前症候群(PMS)にも効果的で、近年ではこれらの理由で低用量ピルを服用されている女性も多くなってきてます。そのほか低用量ピルの服用することで子宮内膜症を治療する効果、乳腺症を改善する効果、乳腺の良性腫瘍の発生を抑える効果があり、ガン予防対策にもなるとされています。

  • 生理不順の改善

ピルを正しく服用することで、一定の周期で生理が来るように、生理の周期を整えることができます。

 

  • 子宮筋腫や子宮内膜症を患っている方は、ピルの2次作用で痛みを軽減させ、経血量を減らすことできることが期待できます。

 

  • 女性特有の卵巣癌、子宮癌の予防にもつながります。これは、ピルで一定の黄体ホルモンが保たれ、排卵がないことで排卵のたびに卵巣の表面を傷つけることもなくなるからです。

 

 

3. ピルを服用することで避妊をすることができる理由

 

避妊用のピルは、本来女性の体に既存する卵胞ホルモン黄体ホルモンを化学合成させて作られています。女性の妊娠時にはこの2つのホルモンが高いレベルで分泌されています。

 

ピルで避妊ができるということは、ピルを服用することで体が妊娠していると錯覚するということにつながります。妊娠していると、さらに妊娠をするのは不可能になります。妊娠していると体が錯覚すると、視床下部や下垂体がホルモンの分泌を停止させます。

ピルを服用すると妊娠中に、排卵がおきないのと同じ状態に体がなるのです。

 

 

 

4. 低用量ピルの使用方法

 

毎日定期的に、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれた薬を服用し、1)排卵を制圧、2)着床の阻止、3)精子の侵入を阻止 し、高い確率で避妊効果を発揮します。1日1錠を毎日ほぼ同じ時間帯に21日間服用し、7日間は服用を休みます(これが生理期間となる)。

1)排卵を制圧

排卵を促すホルモンの分泌が抑えられ、排卵が起こらないようにします。

 

2)着床の阻止

子宮内膜が厚くなるのを防ぎ、万が一排卵が起きても受精卵が着床できないようにします。

 

3)精子の侵入を阻止

子宮頚管の粘膜を変化させ、精子を子宮内へ入りにくくさせます。

 

 

5. 低用量ピルの副作用

 

低用量ピルの服用を開始した初期の頃は、不正出血や吐き気、むくみなどの副作用の症状が表れる人もいます。このような副作用は10%〜20%の人に留まっていますので、心配をする必要はありませんが、気になる方は病院で医師に相談することを推奨します。

 

低用量ピルの副作用として以下のような症状が表われることがあります。

 

不正出血

生理として出るはずだった経血が、ピルのホルモンにより少しづつ出てしまうのが理由です。

 

吐き気や嘔吐

まだ、低用量ピルに慣れていない方に多くみられます。ピル服用後、2時間以内に嘔吐してしまった場合は、ピルの成分が体内へ浸透されていない可能性もありますので、翌日のピルを服用するようにしてください。(極度の嘔吐だった場合のみ)

 

むくみ(太る)

お薬に含まれる女性ホルモンには、水分をためこむ作用があります。このむくみが原因で体重が2kgから3kg増えることもあります。

手足のしびれなどの異変が起きた場合は、お薬を持参し直ちに受診しましょう。

 

 

 6. ピルの服用を控えた方が良い人・避けた方が良い人

 

 ピルの服用により、血管の中に血の塊ができてしまう、血栓症のリスクが高くなってしまう人もいます。ただし、低用量のピルで血栓症が起きるケースはごく稀ですが、親族の中に脳梗塞や、血栓症を患っている方がいるとしたら、血栓症のリスクが高まりますので注意が必要です。

また、35才以上でタバコを吸っている人、肝臓や腎臓・心臓に病気がある人、コレステロール値や中性脂肪値の高い人、血糖値の高い人、高血圧の持病がある方は、必ず受診してからピルを服用するようにしましょう。

 

7. ピルを飲み忘れてしまったら?

 

48時間以上飲み忘れが続いてしまった場合は、これまで毎日続けて服用していたピルの効果は発揮されません。この後に飲み続けても、残念ながら避妊効果はありません。ピルの服用を停止し、次回の生理初日予定日までコンドームなどで避妊をするようにしましょう。

24時間以内にピルの飲み忘れに気がついた場合は、直ちにピルを服用するようにしてください。

 

 

8. 事後避妊薬(緊急避妊ピル)とは?

 

事後避妊薬(緊急避妊ピル)は俗に モーニングアフターピルとも呼ばれています。

この経口避妊薬は、あらかじめ妊娠を防ぐ医薬品ではなく、何らかの事故で避妊が完結しなかった場合に、緊急で妊娠を防ぐお薬となります。低用量ピルよりもホルモンの配合量が多いので、高い確率で避妊が可能になります。

事後避妊薬の効果

 受精卵の着床までには1週間かかります。事後避妊薬には排卵を制圧する作用と、受精卵の着床を制圧する2つの作用があり、生理の周期に関係なく避妊が可能となります。

このお薬を正しく服用できた場合、98%の確率で避妊が成立するといわれています。

事後避妊薬には大きく分けて2種類の治療薬があります。

 

1)LNG法 (新)

ノルレボ錠というお薬のことを指します。性行為後、12時間以内に2錠を1回のみ服用します。副作用としては、軽い嘔吐を感じる人がたまにいる程度です。

 

2)ヤッペ法 (旧)

性行為後、72時間以内に2錠服用し、さらに最初の服用の12時間後に2錠服用します。

お薬を服用した後、体内に吸収されない恐れがあるため、2度服用します。副作用として、強い吐き気・嘔吐などの症状があげられます。副作用が強く出てしまった場合には、安静にしましょう。

 

◯ なぜ事後避妊薬が必要なのか?

 

事後避妊薬は、日常生活の中での避妊を行うものではなく、下記のような望まない妊娠の可能性が出てしまった時に飲み服用します。

  • コンドームを使用せずにセックスした
  • 性行為中のコンドームの破損
  • 性的暴力(レイプ)の被害にあった時

 

 

事後避妊薬を使用した後

消退出血

お薬を服用して避妊をした後、3日から3週間ほどで消退出血と呼ばれる不正出血があります。これは、お薬の作用で子宮内膜が剥がれたことでおきます。

妊娠検査薬で確認する、または受診する

事後避妊薬を使用したからといって、妊娠の有無を確認しなくても良いということではありません。

本来であれば、事後避妊薬を使用しなくても良い環境を整えておかなければいけないので

す。

 

 

 9. まとめ

 

妊娠や出産のみならず、膀胱炎や更年期障害もちろん避妊用のピルについてまで、産婦人科で相談することが可能です。

腰痛であっても、女性の場合は子宮筋腫や卵巣の腫れなどから腰痛がおきている場合もあるので、まずは産婦人科を受診し、体の中に潜んでいるかもしれない症状を医師と確認するにも、産婦人科での受診にはメリットがあります。