バルシビル（Valcivir）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

バラシクロビルの作用機序と効果

バルシビルに含まれている有効成分バラシクロビルは、抗ウイルス化学療法剤という医薬品に分類され、ヘルペスウイルスが増殖するのを抑制するために用いられる薬です。

単純ヘルペス、性器ヘルペス、水痘、帯状疱疹などの症状は、ヘルペスウイルスが皮膚や粘膜に痛みのある水ぶくれを発症させます。ヘルペスを発症すると、患部に痛みが発生したり、発熱が生じたりします。帯状疱疹は、特に痛みのある発疹が皮膚に帯状となって発現します。

ヘルペスウイルスは細胞分裂を行うことでDNAが複製され、増殖していきます。なので、ヘルペスを治療するためにはDNAの複製を防ぎ、ウイルスの増殖を抑制することが必要なのです。
バラシクロビルは、このDNAの複製に必要とされる「デオキシグアノシン三リン酸（dGTP）」というDNA鎖の一種に拮抗し、DNA鎖の伸長を阻害します。そうすることで、ヘルペスウイルスDNAの複製を阻害します｡

また、ウイルス増殖を抑制することから、ウイルス数が少ない状態の発症初期に用いることで効果がより発揮されやすくなり、病状の悪化が抑えられ、治癒が早まります。

※ベストお薬ではバルシビルの他にも、ヘルペスの症状や感染症を緩和する抗ウイルス医薬品を取り扱っております。

バラシクロビルの服用方法

バルシビルの服用方法や用量は症状・病態・年齢によって異なりますので、各症状別の服用は下記に従ってください。
また、医師からの指示がある場合には、その指示に従って服用してください。

・単純疱疹

成人の場合は、バルシビルをバラシクロビルとして1日に2回、1回500mgを服用してください。

・造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症の発症の抑制

成人の場合は、バルシビルをバラシクロビルとして1日に2回、1回500mgを造血幹細胞移植施行の7日前から服用を開始し、施行後35日まで服用してください。

・帯状疱疹

成人の場合は、バルシビルをバラシクロビルとして1日に3回、1回1000mgを服用してください。

・水痘

成人の場合、バルシビルをバラシクロビルとして1日3回、1回1000mgを服用してください。

・性器ヘルペスの再発抑制

成人の場合、バルシビルをバラシクロビルとして1日1回、1回500mgを服用してください。
尚、HIV感染症(CD4リンパ球数100/mm3以上)の患者の場合、1回あたり500mgを1日に2回服用してください。

バルシビルの個人輸入

この薬は、インドのシプラ社が開発・販売しているジェネリック医薬品になります。ベストお薬は、国際基準を満たした製造施設から、品質が保証されている正規医薬品をお客様にお届けいたします。

※インドの医薬品産業についての情報は、インドの薬事業界をご覧ください。

弊社は、海外医薬品の個人輸入代行サービスです。お客様のご注文に応じて、代金の決済や海外業者との契約、輸入や通関の手続きなどを代行させていただき、関連するサポートを行っております。

バラシクロビルの禁忌と副作用について

バラシクロビルは、服用する前に注意事項があります。禁忌や副作用について、以下の内容をご覧ください。

禁忌

本剤の成分あるいはアシクロビルに対し過敏症の既往歴のある患者

副作用

バラシクロビルを服用すると、以下のような副作用が現れることがあります。

● 発疹、蕁麻疹、そう痒、光線過敏症、過敏症
● 肝機能検査値の上昇、肝障害、排尿障害、閉尿
● 腹痛、下痢、腹部不快感、吐き気、嘔吐
● 頭痛、めまい、意識低下

さらに、まれに以下の症状が現れることがある重篤な副作用もあります。

● ショック、アナフィラキシー
● 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、播種性血管内凝固症候群（DIC）、血小板減少性紫斑病
● 急性腎障害、尿細管間質性腎炎
● 精神神経症状、呼吸抑制、無呼吸、間質性肺炎
● 中毒性表皮壊死融解症（TEN）、皮膚粘膜眼症候群（Stevens-Johnson症候群）
● 肝炎、肝機能障害、黄疸、急性膵炎

これらの症状や異常が見られた場合はすぐに服用をやめて、医療機関にかかってください。

参考：

バラシクロビル：医療用医薬品

ヘルペス感染症治療薬の解説：日経メディカル

バラシクロビル：Wikipedia

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています