ブプロンSR – ブプロピオン (Bupron SR – Bupropion)

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

ブプロンSRの作用機序と効果

有効成分ブプロピオン（bupropion）は、意欲や不安感、多幸感などと深い関係を持つノルアドレナリン・ドーパミンの再取り込みを阻害し、濃度を高めることにより不安感やうつ状態を改善する作用を持つ成分です。また、禁煙による気分の落ち込みなどの禁断症状を軽減する効果も期待できます。

効果効能：抗うつ作用・ニコチン拮抗作用

●抑うつ気分や不安感のほか、注意欠如・多動症（ADHD）に使用されることもあります。
●ブプロンSRは海外では抗うつ剤、禁煙補助剤として承認・販売されていますが、日本では未認可です。

ブプロンSRの服用方法

ブプロピオン塩酸塩として、最初の3日間は1日1回1錠（ブプロピオン150mg）を噛まずに服用してください。
4日目に1回1錠、1日2回に増量します（合計ブプロピオン300mg）。
服用のタイミングは食前・食後を問いません。

●副作用のリスクを低減するため、噛んだり割ったりせずに飲み込んでください。
●1日に2回服用する場合は服用間隔を8時間以上空け、1回の服用量が1錠（ブプロピオン150mg）、1日の服用量が2錠（ブプロピオン300mg）を超えることのないようにしてください。

ブプロンSRの個人輸入

ブプロンSR（Bupron SR）は、インドのムンバイの製薬会社サンファーマ社の製品です。日本では未承認のため発売していませんが、個人使用目的での個人輸入により購入できます。

禁忌と副作用について

●疾病治療中または処方された薬剤を服用中の方は、本剤を服用する前に医師にご相談ください。
●子どもの手の届かないところに室温（20～25度）で保管してください。
●副作用による眠気があらわれる場合があります。本剤を服用中は、車の運転や機械の操作は避けてください。
●妊婦・妊娠の可能性のある方・授乳中の方は、本剤を服用する前に医師にご相談ください。

主な副作用：不眠、口の渇き、眠気、頭痛、興奮、離脱症候群など。まれに血圧上昇、けいれん発作

参照：

ブプロピオン – Wikipedia

抗うつ薬ブプロピオン（ウェルブトリン）の行動および生化学的効果：生体内でのドーパミン取り込みの選択的遮断の証拠

WELLBUTRIN XL-塩酸ブプロピオン錠、持続放出

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています