ラボモックス（Labmox）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

アモキシシリンの作用機序と効果

ラボモックスに含有の有効性分「アモキシシリン」は、ペニシリン系抗生物質という種類に分類される医薬品です。主にグラム陽性菌に有効で、他にも一部のグラム陰性菌に対しても殺菌作用を持っています。そのため、細菌性感染症の治療薬として使用されています。

感染症は、病原体となる細菌が体内に侵入することで発症します。体は自己防衛機能を働かせ細菌に対抗しますが、その際に発熱、痛み、化膿、腫れといった症状が起こります。

アモキシシリンは、細菌の生存に必要な細胞壁の合成を阻害する作用があります。この作用によって細菌を死滅させ、発熱や腫れなど感染症の症状を和らげていきます。

アモキシシリンはペニシリン系抗生物質の中でも殺菌能力が高いお薬です。特に、梅毒の治療には第1選択薬としてアモキシシリンが多く処方されています。梅毒は自然治癒することが無く、放置すると病気は進行し、第3期まで進行すると複数の臓器に病変がおこります。
アモキシシリンは梅毒に対する有効な医薬品として、病期第1～2期において高い効果を発揮します。また、第3期においてもペニシリン系抗生物質はある程度の効果があることが明らかになっています。

<アモキシシリンの有効菌種>

ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌、ヘリコバクター・ピロリ菌、梅毒トレポネーマ

<アモキシシリンの主な適応症状>

咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、皮膚感染症、膀胱炎、乳腺炎、骨髄炎、肺炎、歯周組織炎、外傷、熱傷及び手術創等の二次感染、中耳炎、前立腺炎、淋病、梅毒など

＊ベストお薬では、他にも感染症治療薬を取り扱っております。

アモキシシリンの服用方法

アモキシシリンは、症状によって用法および用量が下記のとおり異なります。
また、服用に関して医師からの指示がある場合、必ず医師の指示に従って服用してください。

【ヘリコバクター・ピロリ感染を除く感染症】

・成人：
1回あたり250mgを1日に3〜4回、服用してください。なお、年齢および症状により適宜増減します。

・小児：
1日あたり20〜40mg/kgを3〜4回に分割して服用してください。
年齢、症状により適宜増減します。ただし、1日の服用量として最大90mg（力価）/kgを超えないでください。

【ヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎】

・アモキシシリン、クラリスロマイシンおよびプロトンポンプインヒビターの併用（成人）：
アモキシシリンとして1回あたり750mg（力価）、クラリスロマイシンとして1回あたり200mg（力価）およびプロトンポンプインヒビターの3剤を同時に1日2回、7日間連続して服用してください。

クラリスロマイシンは必要に応じて適宜増量することができます。ただし、1回あたり400mg（力価）1日2回を上限として服用してください。

・アモキシシリン、クラリスロマイシンおよびプロトンポンプインヒビター併用によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合（成人）：
アモキシシリンとして1回あたり750mg（力価）、メトロニダゾールとして1回あたり250mgおよびプロトンポンプインヒビターの3剤を同時に1日2回、7日間連続して服用してください。

ラボモックスの個人輸入

この薬はインドのラボレート ファーマスーティカルズ社が開発・販売しているジェネリック医薬品です。ベストお薬は、国際基準を満たした製造施設から、品質が保証されている正規医薬品をお客様にお届けしております。

※インドの医薬品産業についての情報は、インドの薬事業界をご覧ください。

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アモキシシリンの禁忌と副作用について

アモキシシリンを服用する前に、以下の内容をよくお読みください。本薬には、禁忌や副作用があります。

禁忌

● 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
● 伝染性単核症の患者
原則禁忌
● ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

副作用

アモキシシリンを服用すると、次のような副作用が起こることがあります。

● 過敏症：発疹、発熱、そう痒など
● 神経系症状：頭痛、目眩、眠気、不眠、けん怠感、など
● 消化器症状：下痢、悪心、嘔吐、食欲不振、味覚異常、腹痛、腹部膨満感、など
● その他の症状：ビタミンK欠乏症状、口内炎など

さらに、まれに次のような重大な副作用が起こることがあります。

● ショック、アナフィラキシー
● アレルギー反応に伴う急性冠症候群
● 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症
● 顆粒球減少、血小板減少
● 肝障害、急性腎障害
● 大腸炎
● 間質性肺炎、好酸球性肺炎
● 無菌性髄膜炎

服用中にこれらの症状や異常が見られたら、すぐに服用をやめて医師に相談してください。

参照：

医療用医薬品 : アモキシシリン

日本医薬情報センター「合成ペニシリン製剤 処方箋医薬品 アモキシシリンカプセル」

アモキシシリンカプセル125mg：medley

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています