ブロムヘキシン（Bromhexine）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

ブロムヘキシン塩酸塩の作用機序と効果

ブロムヘキシン塩酸塩(Bromhexine Hydrochloride)は気道粘液溶解剤に分類され、粘液分泌促進薬および去痰薬のひとつです。痰や鼻汁などは粘膜保護や外部から侵入してきた異物排出の作用などがありますが、この粘液が気道や鼻腔内につまると咳や蓄膿症などを引き起こす原因になることもあります。ブロムヘキシン(Bromhexine)はこの痰の粘性を除去、気道粘膜の線毛運動を促進することにより、病原体や異物などを痰や鼻汁と共に体外へ排出しやすくします。ブロムヘキシン(Bromhexine)は主に慢性気管支炎、急性気管支炎、気管支の炎症によるものや、肺結核、塵肺症、手術後の症状改善などに用いられます。

ブロムヘキシン塩酸塩の服用方法

成人の場合、ブロムヘキシンを1回に1錠、ブロムヘキシン塩酸塩(Bromhexine Hydrochloride)として4mgを1日に3回服用します。なお、年齢や症状により服用量を適宜増量または減量してください。

参照：ブロムヘキシン塩酸塩錠４㎎「サワイ」

ブロムヘキシン（Bromhexine）の個人輸入

ブロムヘキシン(Bromhexine)やブロムヘキシン塩酸塩を含む製品は、個人輸入で手に入れることができます。ただし、代行サイトを利用して購入する場合には、製品の品質やブロムヘキシンの副作用に関する情報をしっかりと確認することが必要です。

ブロムヘキシン塩酸塩の禁忌と副作用について

ブロムヘキシン塩酸塩(Bromhexine Hydrochloride)の禁忌と副作用を以下に示します。

禁忌

● 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

副作用

ブロムヘキシン塩酸塩を使用すると、以下に示すような副作用が生じることがあります。

● 食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐
● 頭痛、悪心
● 発疹、蕁麻疹、過敏症
● 血痰

さらに、以下の症状は重大な副作用として現れる可能性があります。

● ショック、アナフィラキシー様症状（発疹、血管浮腫、気管支痙攣、呼吸困難、そう痒感など）

これらの症状や異常が発生した場合は、使用をやめて医師に相談してください。

参照：ブロムへキシン塩酸塩：医療用医薬品

ブロムヘキシン塩酸塩4mg錠：日経メディカル

ブロムヘキシン：Wikipedia

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています