ケナコルト（Kenacort）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

トリアムシノロンの作用機序と効果

トリアムシノロンは「合成副腎皮質ホルモン剤」に分類される医薬品で、日本では「レダコート錠」として処方されています。

合成副腎皮質ホルモンは、体内でつくられる副腎皮質ホルモンの一種「コルチゾール」を元にして造られています。
コルチゾールは糖、タンパク質、脂質、骨の代謝、体液の維持、免疫系の調整などをおこなっている物質です。

炎症を鎮める抗炎症作用、免疫の抑制、細胞の増殖抑制、血管収縮などの作用があり、身体の炎症を抑え、自己免疫疾患、血液疾患、新陳代謝疾患など多くの病気の治療に用いられています。

膠原病、関節リウマチ、喘息、重度のアレルギーのほか、湿疹・皮膚炎、蕁麻疹、水疱症、角化症などの皮膚疾患にも効果をあらわします。
また、重症の円形脱毛症を改善する効果もあります。

※ベストお薬ではスキンケア製品を多数お取り扱いしております。

トリアムシノロンの服用方法

1日4～48mgを、1～4回に分けて服用してください。
尚、年齢および症状により適宜増減します。

● 飲み忘れた場合でも、2回分を一度に服用しないでください。気がついたときに、1回分を服用してください。
但し、次回までの服用時間が近い場合は1回とばし、次の時間に1回分を服用してください。

ケナコルトの個人輸入

この製品は、インドのアボットヘルスケア社が国際基準に従って製造し、販売するジェネリック医薬品です。ベストお薬は、品質が保証されている正規医薬品を提供し、お客様の期待を満たすことを約束します。当社は、海外医薬品の個人輸入サポートを行い、注文受付から支払い処理、輸入・通関手続きまでを一貫して行います。

トリアムシノロンの禁忌と副作用について

トリアムシノロンは注意深く使用する必要がある医薬品です。使用する前に、禁忌事項と潜在的な副作用について十分に理解しておくべきです。

禁忌

● 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
● デスモプレシン酢酸塩水和物を投与中の患者

副作用

トリアムシノロンによる副作用には、以下の症状が現れる可能性があります。

● 消化器症状：下痢、悪心、嘔吐、胃痛、胸やけなど
● 皮膚症状：ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着など
● 精神神経系症状：頭痛、めまい、不眠など
● その他の症状：浮腫、血圧上昇、月経異常、過敏症など

さらに、以下のような重大な副作用が稀に起こることがあります。

● 誘発感染症、感染症の増悪
● 続発性副腎皮質機能不全、糖尿病
● 消化性潰瘍、膵炎
● 精神変調、うつ状態、痙攣
● 骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、 ミオパチー
● 緑内障、後囊白内障
● 血栓症

何らかの異常が見られた場合は、直ちに使用を中止し、医師の診察を受けることが重要です。

参照：

医療用医薬品 : レダコート

副腎皮質ホルモン（ステロイド内服薬・注射剤）の解説：日経メディカル

トリアムシノロン：ウィキペディア

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています