価格の安いジェネリック医薬品の効果と安全性は?

最近は、病院だけでなく、テレビやネット上でも「ジェネリック医薬品」という言葉を良く聞くようになってきました。

ジェネリック医薬品は安い”ということが主に伝えらえていますが、

ジェネリック医薬品とはそもそもどんな医薬品なのか?

そして安全性や効果はどうなのか?

そして何故安いのか?について詳しく説明したいと思います。

結論:ジェネリック医薬品と新薬の効果、安全性はほぼ同じ

ジェネリック医薬品は、別名「後発医薬品」で、新薬とほぼ同じ成分、製法で製造され、同じ効果効能、安全性を持つが、安価で購入できる医薬品のことを言います。

ではなぜ、新薬と同じ成分で作られ、同じ効果効能を持つジェネリック医薬品が、安価で購入できるのかというと、開発プロセスのうち、最もお金と時間のかかる部分が省略できるからです。

通常、新薬の開発には、以下のように非常に長い研究時間と多額の研究費用、および人件費がかかります。

新薬開発のプロセス

1:研究により特定の病気に対し効果のある成分が発見される。

2:動物を使った臨床実験により効果と安全性の検証を行う。

3:人体を使って薬の効果と安全性を確かめる治験を行う60

4:厚生労働省の認可を取得する。

5:一般への販売が開始され、利用が可能になる。

この流れには15年〜20年以上の年月がかかります。その期間の研究費や開発費、人件費は膨大な金額になります。
新薬の開発企業はその費用回収のために、特許を取得し、新薬を独占的に販売することが法律で認められています。

特許期間はその企業のみが販売可能ですので、その間に開発費用を回収することができる仕組みとなっています。

一方、ジェネリック医薬品は、新薬の特許失効後に同じ成分や製法で作られた医薬品です。

ジェネリック医薬品の場合、すでに検証済みのデータを利用して開発するので、開発費用や時間は新薬に比べ大幅に削減することができるので、値段を下げて販売することができるのです。

もちろんジェネリック医薬品も、新薬同様、認可基準を満たしていますので、安心して利用することができます。

同じ効果効能を持ち、安全性にも問題がない、安価なジェネリック医薬品は誰もが望むものではあるのですが、残念なことに新薬を開発した企業の特許失効まではジェネリック医薬品を製造販売することはできないので、日本においてはジェネリック医薬品を選択できる薬の種類はあまり多くないという現状があります。

もし普段お使いの医薬品のジェネリック医薬品を探している場合には、「個人輸入」を検討されることをおすすめいたします。

海外に目を向けると日本の法律ではまだ認可されていないけれど、有料で安価なジェネリック医薬品が入手できる場合があります。