シーナック点眼薬（C-NAC eye drops）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

Nアセチルカルノシンの作用機序と効果

シーナック点眼薬(C-NAC eye drops)に配合されている有効成分のNアセチルカルノシン(N-Acetyl-Carnosine)は体内でカルノシンへ変化することで抗酸化作用を現します。水晶体のタンパク質とアスコルビン酸塩が交差結合する事で水晶体が硬く白濁化し、見えにくくなったりする症状が白内障です。年齢を重ねるにつれて、この酸化防止機能が衰え、老人性白内障が発現します。Nアセチルカルノシンの抗酸化作用は、この白内障の原因となるタンパク質の酸化を抑制し、白内障の症状を改善します。また、白内障の症状緩和のほか、角膜不具合・コンタクト装着時の不快感・ドライアイ症候群・老眼・瞼裂斑などの症状改善にも用いられます。

Nアセチルカルノシンの使用方法

1回あたり1～2適、1日最大2回までを点眼して下さい。
連続2回の利用は避け、2回目の点眼を行う際には、1回目の点眼後から5分程度空けて点眼してください。

シーナック点眼薬（C-NAC eye drops）の個人輸入

Nアセチルカルノシンを含有する製品は個人輸入することが可能ですが、代行サービスを利用する場合には、製品の品質やNアセチルカルノシンの安全性に関する情報を充分に把握しておくことが必要です。

Nアセチルカルノシンの禁忌と副作用について

Nアセチルカルノシンの禁忌と副作用についてです。

禁忌

現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

副作用

シーナック点眼薬(C-NAC eye drops)の使用に伴って、以下の症状がまれに現れることがあります。

● 充血・痒み・刺激感

症状が現れた場合は使用を直ちにやめ、医師の診察を受けてください。

参照：

白内障治療薬の解説：日経メディカル

N-アセチルカルノシンによる白内障の治療

N-アセチル-カルノシン点眼剤の調整及び抗白内障活性評価：jglobal

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています