アールシン（R-cin）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

リファンピシンの作用機序と効果

アールシンの主成分であるリファンピシンは、抗生物質の一つ「抗酸性菌用剤」に分類される医薬品です。抗生物質が効きにくい結核菌などの抗酸菌に対して効果を発揮し、殺菌的に作用します。また、半休止菌の状態にある結核菌に対しても殺菌的に作用します。

結核は、空気中の結核菌を吸い込むことで感染します。結核に感染すると、肺の内部で結核菌は増殖していき、炎症を起こしたりして徐々に体を蝕みます。初期症状はカゼ程度のようなものですが、症状が進行すると細胞組織が溶けて破壊され、肺が空洞化していきます。呼吸困難になったり、また、肺以外の部位にも転移して炎症などの症状を引き起こすことがあります。

リファンピシンは現在の結核化学療法において、第一選択薬として結核の治療に用いられています。細菌が増殖するには、タンパク質の合成が必要とされますが、リファンピシンはこのタンパク質の合成を阻害することによって細菌の増殖をストップさせ、殺菌作用をあらわします。
強力な抗菌作用があり、結核以外にも非結核性抗酸菌症、肺MAC症、ハンセン病の治療薬としても作用をあらわします。

参照：「結核」MSDマニュアル

「療治の核結」：結核症の基礎知識

※ベストお薬では、アールシンの他にも抗生物質のジェネリック医薬品をご用意しています。

リファンピシンの服用方法

リファンピシンの服用方法は、症状により異なります。

＜肺結核及びその他の結核症＞

成人の場合は、1回あたり450mg（力価）を1日に1回、毎日服用します。ただし、感性併用剤のある場合は、週2日の服用でもよいとされます。
原則として朝食前の空腹時に服用し、年齢や症状によって適宜増減します。
他の抗結核剤との併用が望ましいです。

＜MAC症を含む非結核性抗酸菌症＞

成人の場合、1回あたり450mg（力価）を1日に1回、毎日服用します。
原則として朝食前の空腹時に服用し、年齢や症状、体重によって適宜増減します。
1日の最大服用量は600mg（力価）を超えないようにしてください。

＜ハンセン病＞

成人の場合、1回あたり600mg（力価）を1ヵ月に1〜2回、または1回あたり450mg（力価）を1日に1回、毎日服用します。
原則として朝食前の空腹時に服用し、年齢や症状によって適宜増減します。
また、他の抗ハンセン病剤と併用してください。

アールシンの個人輸入

この薬は、インドのルパン社が製造・販売するジェネリック医薬品で、先発医薬品と同じ有効成分を含んでいます。ベストお薬は、国際的な基準に適合した生産設備から仕入れた、品質が保証されている正規医薬品をお客様にお届けいたします。

※インドの製薬産業については、インドの薬事業界をご覧ください。

弊社は海外医薬品の個人輸入の代理店としてサービスを提供しております。お客様からのご注文やお支払い、海外の業者との契約、輸入や通関の手続きなどをすべて代行し、関連するサポートを行っております。

リファンピシンの禁忌と副作用について

リファンピシンを服用する前に、禁忌や副作用を確認してください。

禁忌

● 胆道閉塞症又は重篤な肝障害のある患者
● ルラシドン塩酸塩、タダラフィル（アドシルカ）、マシテンタン、ペマフィブラート、チカグレロル、ロルラチニブ、ボリコナゾール、イサブコナゾニウム硫酸塩、ホスアンプレナビルカルシウム水和物、アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩、リルピビリン塩酸塩・テノホビル　アラフェナミドフマル酸塩・エムトリシタビン、ドルテグラビルナトリウム・リルピビリン塩酸塩、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル　ジソプロキシルフマル酸塩、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル　アラフェナミドフマル酸塩、ドラビリン、カボテグラビル、カボテグラビルナトリウム、ソホスブビル、レジパスビル　アセトン付加物・ソホスブビル、ソホスブビル・ベルパタスビル、グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル、テノホビル　アラフェナミドフマル酸塩、ビクテグラビルナトリウム・エムトリシタビン・テノホビル　アラフェナミドフマル酸塩、アメナメビル、ニルマトレルビル・リトナビル、エンシトレルビル　フマル酸、アルテメテル・ルメファントリン又はプラジカンテルを投与中の患者
● 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

副作用

リファンピシンを服用すると、以下のような症状が起こる可能性があります。これらはリファンピシンの一般的な副作用です。

● 消化器系：食欲不振、嘔吐、胃痛、下痢など
● 精神神経系症状：不眠、めまい、頭痛など
● 過敏症状：発疹、蕁麻疹など

さらに、以下のような症状がまれに起こることがあります。これらはリファンピシンの重篤な副作用です。

● ショック、アナフィラキシー
● 腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群
● 溶血性貧血
● 無顆粒球症、血小板減少
● 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎
● 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、扁平苔癬型皮疹、天疱瘡様及び類天疱瘡様皮疹、紅皮症
● 間質性肺炎

上記の症状や異常が現れたらすぐにリファンピシンの服用をやめて、医師に相談してください。

参照：

医療用医薬品 : リファンピシン

リファンピシンカプセル：日本薬局方

リファンピシン：Wikipedia

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています