1. まつ毛育毛剤について
まつげは外気からのホコリから目を守る役割をしている他、まつげの密度や長さによって、涼しげな目元を華麗な目元へ変身させることもできます。
地まつげが長く太ければ、つけまつげやまつげエクステンションも不要になり、目に負担がかからなくなります。
2. まつげが少なくなる・短くなる原因
- アイメイクの落とし方に問題がある
- うつ伏せで寝てしまっている
- 頻繁に目をこする習慣がある
- 睡眠不足、目の疲れ
このほかにも遺伝や、加齢などが原因に場合がありますが、治療薬での対処が可能です。
アイメイクの落とし方
アイメイク専用のクレンジングオイルを、たっぷりと使用し強い摩擦がまつげに起きないようにしましょう。その他、ビューラーを変えてみるのもいいかもしれません。
アイメイク専用のクレンジングオイルが手元にない場合は、オリーブオイルなどオイル系のクレンジングを試みましょう。
うつ伏せで寝てしまっている方
うつぶせ寝はまつげだけでなく、目尻のシワの原因にもなってしまいます。寝ている間に、枕と擦れてしまう可能性もあります。そのほか、胸の形や発育に影響してしまう場合もあります。ご自身にあった枕を探してみましょう。
頻繁に目をこすってしまう方
アレルギーなどが原因の場合は、アレルギー対策をすることによって痒みが治ります。
癖でなんとなくこすってしまう方は、意識してなるべくこすらないようにしましょう。
睡眠不足・目の疲れ
できるだけ、目薬などを使用し目を癒してあげましょう
3. まつげ育毛剤
1) まつげ育毛剤とは?
上記にご紹介した方法をためしても、まだまつげの状況が改善されない方は、まつげ専用の育毛剤を使用することで、まつげの成長を促すことができます。しっかり根気よく使用していくことでほとんどの方の症状を改善することができます。
治験済みの、厚生労働省より認可されている医薬品を使用することで、まつげ自体を増やすことも可能です。この場合平均でおよそ2ヶ月間連続で使用されている人に、まつげが増えたという報告がなされています。
毎日寝る前に使用することによって、効果があらわれ、使用を中止することで成長のサポートも停止します。
まつげ専用のトリートメントとは違い、ビマトプロストが配合されてる治療薬でまつげを育毛していきます。
ビマトプロストが配合されたまつげ育毛剤で有名なのが、ルミガンです。
ルミガンはアメリカ食品医薬品局(FDA)で、認証されており日本でもジェネリック医薬品であるケアプロストが厚生労働省にて認証されています。
この二つの違いは、実は名前で成分量と使い方は同等になります。
2) ビマトプロストとは?
ビマトプロストはもともとは緑内障や眼内圧亢進の点眼薬として、処方されていました。多くの患者より、使用を続けていくうちにまつげが伸びる・増えるといった報告を受け、まつげ育毛に効果があることが発見されました。
ルミガンは、すでに他の治療薬として登録されていたため、開発元のアラガン社では、このルミガンに「ラティース」という別名をつけ、承認を受け販売することとなりました。
ビマトプロストという成分には、まつげの毛周期を長く保ち、まつげを長く、太く、濃くする効果があります。通常3ヶ月で生え変わる毛周期を、6ヶ月ほどまで引き伸ばす効果があるのです。メラニンを活性化させ、休眠状態の毛根を刺激し、まつげの1本1本に働きかけます。
16週間の臨床検査の結果で長さが25%伸び、密度が4%〜6%まで濃くなり、色の濃さが10%〜18%まで濃くなったという報告があります。
3)まつげの育毛が良い理由
つけまつげでは、ラテックス(のり)が体質に合わず、かぶれてしまうなどのトラブルがおきかねません。また、時間の経過ととともに外れてしまうのではないかという心配もあります。
まつげエクステンションでは、「のり」の部分が強力なため、涙が止まらなかったり、目にしみてしまったり、また除去するときの液剤が強すぎるなど、目の健康を考えるとあまりお勧めできる方法ではありません。
目を大きく見せようと、マスカラをたくさん塗ってしまうと、しばらくして目の周りで化粧崩れが起きていたなどということにもなりません。
まつげの育毛を行うとまつげ自体が、長く、濃く、太くなることで、24時間表情が変わらないといったメリットがあります。
4)まつげ育毛剤の使用方法
就寝前に、ルミガン・ケアプロストを綿棒などでまつげの根元に塗っていきます。
朝よりお出かけの予定のない、就寝時に塗布することが望ましいです。
上まつげに塗って就寝することで、下まつげにも付着し上下のまつげの育毛をすることができます。
ご使用の際は、まつげ根元よりはみ出さないように丁寧に塗っていきましょう。
平均約2ヶ月の使用で、遅い人では4ヶ月ほどで効果を実感できます。
5)まつげ育毛剤の注意点
ルミガンはメラニンに働きかけるため、付着した部分が茶色くなってくることがあります。
まつげの根元以外に付着した場合は、綺麗にふき取るようにしましょう。
目の中にルミガンが入ってしまうと、目の痛みや充血を感じる場合もありますが、ルミガンは点眼薬ですので、危険ではありません。しかし、緑内障でない人の目に入るのは、やはり良くありません。たくさんつけたからといって、効果が2倍になるわけではありませんので、少しづつ丁寧に塗っていきましょう。
次の方はルミガンの使用前に医師に相談しましょう
・ルミガンの成分、ビマトプロストでアレルギーとにた症状が起きた方
・無水晶大眼、または眼球レンズの方
・眼内炎、目の感染症にかかっている方
・妊婦、授乳中の方
6)まつげ育毛剤の副作用
主な副作用は結膜充血、眼瞼色素沈着、眼そう痒症、角膜びらん、眼瞼の多毛症、結膜浮腫、などがあげられます。 ほとんど報告はありませんが、重篤な症状として虹彩色素沈着があげられます。これらの症状が現れた場合は、直ちに医師へ相談しましょう。
7)市販のまつげの育毛剤とルミガンの違い
ルミガンが医薬品であるのと違い、薬局などで購入できるまつげ育毛剤は医薬部外品扱いとなります。これらは正式には「まつげ美容液」の分類に入り、「育毛剤」ではありません。
まつげ美容液の主な成分は、センブリエキス、機能性ペプチド系、パンテノールなどが代表的です。
開発者が眼科であっても、医薬品でないことが多く、その代わりに色々と近代的な要素が加わっていることが多く値段が手頃なのも特徴です。
ルミガンは就寝前1回の使用ですが、美容液では朝・夜2回の使用が推奨されています。
今生えているまつげを健康的に維持したいといった方に、まつげ美容液はおすすめです。
8)まつげ育毛剤・育毛剤のお約束
・目に入らないようにしましょう
目元周辺へ使用する製品として、登録されているので目に危険性がある成分は含まれていませんが、やはり目の中へ入ってしまうとトラブルの原因となる場合もあります。
・塗りすぎないようにしましょう
塗りすぎても効果は変わりません。うっすら塗るだけでも効果は変わりません。