アリップMT（Arip MT）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

アリピプラゾールの作用機序と効果

アリピプラゾールは「非定型抗精神病薬」に分類される抗うつ薬で、統合失調症や双極性障害の躁症状、うつ病・うつ状態、小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性など精神症状の改善に用いられます。

本剤は脳内の神経伝達物質ドパミンの受容体に独自の調整機構で作用し、ドパミン活動が過剰な場合にはその働きを抑制し、不足している場合には適切に補完します。

この調整作用により、幻覚や妄想を和らげるとともに感情の激しい波を穏やかにし、精神状態を安定へと導きます。また、ほどよい鎮静効果と気分安定作用によって衝動的な行動や高ぶった感情を抑え、日常生活におけるストレスや不安の軽減が期待できます。

アリップMTの服用方法

アリピプラゾールは症状によって用量・用法が異なります。

[統合失調症]

成人の場合、1日あたり6〜12mgを開始用量、1日あたり6〜24mgを維持用量として、1回又は2回に分けて服用します。尚、年齢、症状により適宜増減しますが、1日量として30mgを超えての服用はしないでください。

[双極性障害における躁症状の改善]

成人の場合、12〜24mgを1日に1回服用します。開始用量は24mgとし、年齢、症状により適宜増減しますが、1日量として30mgを超えての服用はしないでください。

アリップMTの個人輸入

アリップMTは、インドに拠点を置くトレント・ファーマシューティカルズ社が製造をしています。

ベストお薬では、お客様のご希望に応じて、海外医薬品の個人輸入を代行するサービスを提供しております。ご注文からお支払い、輸入に関する手続きや通関、そしてお届けまでの流れを、当社が一括して代行いたします。

アリピプラゾールの禁忌と副作用について

アリップMTは、昏睡状態にある方やバルビツール酸系薬剤・麻酔剤など中枢神経抑制作用が強い薬を使用中の方、アドレナリンをアナフィラキシー救急や歯科麻酔以外の目的で投与中の方、および成分に過敏症の既往がある方は使用できません。

副作用としては、不眠や眠気、体重増加、アカシジア、振戦、便秘などが一般的に見られ、まれに悪性症候群や遅発性ジスキネジア、麻痺性イレウス、痙攣など重大な症状が起こる場合があります。

体調に異変を感じたときは、速やかに医師の診察を受けてください。

参考：

医療用医薬品 : アリピプラゾール

非定型抗精神病薬（ドパミンD2受容体部分作動薬）の解説

アリピプラゾール：wikipedia

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています