イトラタフ経口液（Itratuf solution）

イトラコナゾールの作用機序と効果

イトラコナゾールは、トリアゾール系という種類の経口タイプの抗真菌薬です。真菌（カビ）によって引き起こされる白癬症やカンジダ症、癜風などの真菌感染症の治療に用いられます。

真菌症には、皮膚表面が真菌に感染して発症する表在性皮膚真菌症と、体内に真菌が侵入して発症する深在性真菌症があります。

表在性皮膚真菌症は、水虫、ぜにたむし、いんきんたむし、癜風、カンジダなどがあり、患部の皮膚に赤み、ひび割れ、かゆみ、水ぶくれなどが生じます。ひどい場合は痒みで眠れなかったり、掻きむしりによる症状の悪化なども起こります。

深在性真菌症は、免疫力が低下している時に、カンジダ、アスペルギルスなどの真菌が体内に侵入して口腔内、呼吸器、消化器、尿路などで感染症を引き起こします。感染すると重篤な症状を引き起こす場合もあり、命に関わることもあります。

イトラコナゾールは強力な抗真菌作用と幅広い抗真菌スペクトルが特徴です。
白癬菌、カンジダ、癜風、アスペルギルスなどさまざまな真菌に作用し、真菌の細胞膜を破壊して増殖を阻害、真菌を死滅させます。
比較的安全性の高いお薬として、爪白癬などの塗り薬では治りにくい爪の水虫や、深在性真菌症の治療に処方されることが多いです。

[適応症状]

真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、 真菌髄膜炎、口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症、 ブラストミセス症、ヒストプラスマ症

• 好中球減少が予測される血液悪性腫瘍又は造血幹細胞 移植患者における深在性真菌症の予防

※ベストお薬では感染症治療に効果を発揮する抗生物質もお取り扱いしています。

イトラコナゾールの服用方法

[真菌感染症]

• 真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎、ブラストミセス症、ヒストプラスマ症
  成人の場合、20mlを1日1回、空腹時に経口で投与します。なお、年齢、症状により適宜増減しますが、1回量の最大は20ml、1日量の最大は40mlとしてください。
• 口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症

成人の場合、20mlを1日1回、空腹時に経口で投与します。

[好中球減少が予測される血液悪性腫瘍又は造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防]

成人の場合、20mlを1日1回、空腹時に経口で投与します。なお、患者の状態などにより適宜増減しますが、1回量の最大は20ml、1日量の最大は40mlとしてください。

イトラタフ経口液の個人輸入

この商品は、国際的な基準に基づいてインドのシプラ社が製造・販売しているジェネリック製品です。当社「ベストお薬」では、品質が保証されている正規医薬品を提供し、顧客の期待に応えることをお約束します。また、当社は海外医薬品の個人輸入代行サービスも提供しており、注文から支払い、輸入、通関の全プロセスをサポートしています。

イトラコナゾールの禁忌と副作用について

イトラコナゾールは使用時に注意が必要な医薬品です。投与前に、禁忌事項や副作用のリスクを十分に理解しておくことが重要です。

禁忌

• ピモジド、キニジン、ベプリジル、トリアゾラム、シンバスタチン、アゼルニジピン、アゼルニジピン・オルメサルタン　メドキソミル、ニソルジピン、エルゴタミン・カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、バルデナフィル、エプレレノン、ブロナンセリン、シルデナフィル（レバチオ）、タダラフィル（アドシルカ）、スボレキサント、イブルチニブ、チカグレロル、ロミタピド、イバブラジン、ベネトクラクス（再発又は難治性の慢性リンパ性白血病（小リンパ球性リンパ腫を含む）の用量漸増期）、ルラシドン塩酸塩、アナモレリン塩酸塩、フィネレノン、イサブコナゾニウム硫酸塩、アリスキレン、ダビガトラン、リバーロキサバン、リオシグアトを投与中の患者
• 肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者
• 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
• 重篤な肝疾患の現症、既往歴のある患者
• 妊婦又は妊娠している可能性のある女性

副作用

イトラコナゾールの主な副作用として、以下のような症状が現れる可能性があります。

● 消化器症状：下痢・軟便、悪心など
● 腎臓症状：腎機能検査値異常など
● 神経系症状：めまい、感覚鈍麻、頭痛、不眠など
● 肝臓症状：肝機能異常など
● その他：浮腫、潮紅、ほてり、高血糖、視覚障害（霧視、複視を含む）、体重増加など

重大な副作用として、以下の症状が現れる可能性があります。

● ショック、アナフィラキシー
● うっ血性心不全、肺水腫
● 肝障害、胆汁うっ滞、黄疸
● 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎、多形紅斑
● 間質性肺炎
● 低カリウム血症
● 偽アルドステロン症

異常が現れた場合は、使用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。

参照：

医療用医薬品：イトリゾール

トリアゾール系抗真菌薬（内服薬・注射剤）の解説：日経メディカル

イトリゾールカプセル50：medley