タモキシカン（Tamoxican）

タモキシフェンの作用機序と効果

タモキシカンの主成分タモキシフェンは、非ステロイド性の抗女性ホルモン薬で抗乳癌剤/抗エストロゲン剤に分類されている医薬品です。乳がんホルモン療法の治療薬としてもちいられており、手術後の補助療法薬としても使用されます。

乳がんは乳腺や乳管に発生するガンです。乳がんの発生とがん細胞の増殖による進行には、「エストロゲン」とよばれる女性ホルモンが関わっています。乳がん細胞には「エストロゲン受容体」という受容体があります。これにエストロゲンが結合すると乳がん細胞の活動が活性化し、細胞の増殖と病状の進行が起こります。

タモキシフェンは、エストロゲンが乳がん細胞のエストロゲン受容体に結合するよりも早く結合することで、エストロゲンをブロックします。この抗エストロゲン作用でエストロゲンの働きを抑え、がん細胞の増殖および病状の進行を抑制します。

参考：「タモキシフェンクエン酸塩錠を服用される方へ」

タモキシフェンの服用方法

成人は、タモキシフェンを1日に20mg、1～2回に分けて服用してください。
服用量は症状により適宜増量できますが、最大服用量は1日40mgまでとしてください。

服用に際して医師からの指示がある場合は、必ず指示に従って服用してください。

タモキシカンの個人輸入

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タモキシフェンの禁忌と副作用について

タモキシフェンを服用する前に注意事項を確認してください。禁忌や副作用については、次の内容をお読みください。

禁忌

● 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
● 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

副作用

タモキシフェンを服用すると、以下のような副作用が起こる可能性があります。

● 肝機能異常、脂肪肝
● 無月経、月経異常、性器出血、腟分泌物、卵巣嚢腫、卵巣嚢胞、陰部そう痒、子宮頸管ポリープ、腟ポリープ
● 悪心、嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛、頻尿
● 頭痛、めまい、不眠、抑うつ状態、感覚異常、倦怠感、疲労
● 発疹、発汗、脱毛、皮膚血管炎、皮膚エリテマトーデス、晩発性皮膚ポルフィリン症、放射線照射リコール反応
● ほてり、潮紅、体重の増加、浮腫み、骨痛、腫瘍部の疼痛、発赤、高トリグリセライド血症、下肢痙攣、筋肉痛

重大な副作用として、まれに以下のような症状が現れることがあります。

● 無顆粒球症、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少、高カルシウム血症
● 視力異常、視覚障害
● 血栓塞栓症、静脈炎
● 劇症肝炎、肝炎、胆汁うっ滞、肝不全
● アナフィラキシー、血管浮腫
● 子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、子宮内膜症
● 間質性肺炎
● 皮膚粘膜眼症候群（スティーブンジョンソン症候群）
● 水疱性類天疱瘡
● 膵炎

上記の症状や異常が見られた場合はすぐに服用をやめて、医師に相談してください。

参照：

抗乳癌剤「タモキシフェン錠」：日医工

抗エストロゲン薬の解説：日経メディカル

医療用医薬品 : タモキシフェン