トール（Tor）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

トラセミドの作用機序と効果

効果効能：心性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫

トラセミド（Torasemide）
トール（Tor）の有効成分トラセミドは、腎臓の尿細管における水分などの再吸収を阻害する作用を持つ成分です。尿量を増やし、体内にたまった余分な水分を体外へ排せつさせることで、体のむくみを改善する効果があります。

トールの服用方法

通常、成人はトラセミドとして1日1回、1回4～8mgを服用してください。口の中で速やかに溶ける錠剤なので、唾液または少量の水で飲み込めます。

●年齢や症状により服用量は増減するので、医師の指示に従ってください。

トールの個人輸入

トール（Tor）は、インドで急成長中のグローバルな製薬会社インタス・ファーマ社のジェネリック医薬品です。日本では未発売ですが、個人での使用を目的とした個人輸入により購入できます。

禁忌と副作用について

●以下に該当する方は、本剤を服用できません。
無尿の方・肝性昏睡の方・体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している方・デスモプレシン酢酸塩水和物を服用している方
●本剤の含有成分またはスルフォンアミド誘導体に対し過敏症の既往歴のある方は、本剤を服用できません。
●併用禁忌・併用注意の薬があります。なんらかの治療を受けている方や、薬剤を服用中の方は、本剤を服用する前に医師にご相談ください。
●痛風発作や糖尿病の症状を悪化させるおそれがあります。本人または家族に通風・糖尿病のある方は、本剤を服用する前に医師にご相談ください。
●夜間の休息を必要とされている方は、夜間の排尿を避けるために午前中の服用が推奨されています。
●直射日光・高温多湿を避け、子どもの手の届かない場所で保管してください。

トールの主な副作用：倦怠感、脱力感、めまい、ふらつき、筋力低下、動悸、便秘、のどの渇き、吐き気、頭痛、耳鳴りなど

重大な副作用として、肝機能障害、黄疸、血小板減少、低カリウム血症、高カリウム血症などの症状があらわれる場合があります。
本剤を服用中に体に異常があらわれた場合は、ただちに服用を中止し、医師の診察を受けてください

参照：

トラセミド – Wikipedia

医療用医薬品 : トラセミド （トラセミドOD錠4mg「TE」 他）

トラセミド錠4mg「KO」の基本情報（薬効分類・副作用・添付文書など）｜日経メディカル処方薬事典

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています