Tバプタン（Tvaptan）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

トルバプタンの作用機序と効果

Tバプタンに含有される有効成分のトルバプタンは、「V2-受容体拮抗剤」という種類に分類される医薬品です。利尿薬として、心不全や肝硬変にともなって併発する浮腫（むくみ）治療に使用されます。

心臓病により心機能が低下したり、肝硬変などで肝機能が低下すると、体内の水分代謝の悪化が引き起こされます。そして、水分の排出が正常にできなくなってしまうことで浮腫が起こります。

浮腫はさまざまな部位にあらわれますが、心不全による浮腫は足首や肺うっ血、肝硬変では腹水がみられるのが特徴です。

浮腫は軽度のものでは、靴がキツく感じたり、起床時に目が腫れるなどの症状があり、進行すると、体重の増加、疲れやすくなるなどの症状があります。そして、重度のものになると呼吸をするのが苦しくなってしまいます。

トルバプタンは、腎臓の「バソプレシン受容体」という受容体に作用し、「バソプレシン」という抗利尿ホルモンの働きを抑制します。バソプレシンは、尿中から血中への水の再吸収を促進するホルモンで、これが過剰に働くことで水分が体内に溜め込まれてしまうのです。
トルバプタンは、このバソプレシンの働きを抑えることで、腎臓での水の再吸収をブロックします。

また、トルバプタンは肝臓や腎臓に直接働きかけるので、ナトリウムなどの電解質を排出することなく、水分だけを体の外に排出します。
体内の電解質バランスを崩してしまうことなく尿量を増やし、体内の余分な水分を排泄し、体の浮腫を解消します。

参照：「浮腫」MSDマニュアル

「トルバプタン（V2受容体拮抗薬）の解説」日経メディカル

トルバプタンの服用方法

トルバプタンは症状によって服用量が異なります。

[心不全における体液貯留]

成人の場合は、1日に1回、1回あたり15mgを服用してください。

[肝硬変における体液貯留]

成人の場合は、1日1回、1回あたり7.5mgを服用してください。

＊錠剤が大きい場合、ピルカッターなどで錠剤をカットすることも可能です。

Tバプタンの個人輸入

この製品は、インドのケンタウルファーマ・シューティカルズ社が開発・販売する、国際基準に適合したジェネリック薬です。ベストお薬は、品質が保証されている正規医薬品をお客様にお届けすることをお約束します。

※インドの医薬品業界の詳細は、インドの薬事業界でご確認ください。

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トルバプタンの禁忌と副作用について

トルバプタン服用に際し、禁忌反応および副作用の発生の危険性がございますので、十分な注意が求められます。

禁忌

● 本剤の成分又は類似化合物（トルバプタンリン酸エステルナトリウム等）に対し過敏症の既往歴のある患者
● 口渇を感じない又は水分摂取が困難な患者
● 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
● 無尿の患者
● 適切な水分補給が困難な肝性脳症の患者
● 高ナトリウム血症の患者

副作用

トルバプタンの一般的な副作用には以下の症状が認められることがあります。

● 精神神経系症状：頭痛、めまい、不眠症、失神など
● 消化器症状：口の渇き、便秘、食欲不振、嘔吐、下痢など
● 代謝症状：血中尿酸上昇、脱水、高カリウム血症など
● 腎臓・泌尿器症状：頻尿、多尿、血中クレアチニン上昇など
● その他：疲労、多飲症、体重変動（増加、減少）など

さらに、重篤な副作用として、別途リストアップされた症状が表れる可能性もあります。

● 腎不全
● 血栓塞栓症
● 高ナトリウム血症
● 急激な血清ナトリウム濃度上昇
● 急性肝不全、肝機能障害
● ショック、アナフィラキシー
● 過度の血圧低下、心室細動、心室頻拍
● 肝性脳症
● 汎血球減少、血小板減少

これらの症状または異常が観察された際には、ただちに服用を中断し、専門医の診察を受けていただくことを強く推奨します。

参照：「浮腫」MSDマニュアル

「トルバプタン（V2受容体拮抗薬）の解説」日経メディカル

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています