フォルカン（Forcan）

著者 スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士 Ph.D.

フォルカンの作用機序と効果

効果効能
●カンジダ症
●カンジダ属に起因する腟炎および外陰腟炎
●カンジダ属およびクリプトコッカス属による真菌血症・呼吸器真菌症・消化管真菌症・尿路真菌症・真菌髄膜炎
●造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防

有効成分フルコナゾール（Fluconazole）
カビの一種である真菌の細胞膜の合成を阻害することで真菌の増殖を抑制し殺菌する、抗真菌作用を持つ成分です。

フォルカンの服用方法

感染症により承認されている用法用量が異なります。

成人の場合
・カンジダ症：1日1回、フルコナゾールとして50～100mgを服用してください。
・カンジダ属に起因する腟炎および外陰腟炎：フルコナゾールとして150mgを1回服用してください。
・クリプトコッカス症：1日1回、フルコナゾールとして50～200mgを服用してください。なお、重症または難治性真菌感染症の場合には、1日の用量として400mgまで増量できます。
・造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防：1日1回、フルコナゾールとして400mgを服用してください。

●小児・新生児への用法用量は異なります。

フォルカンの個人輸入

フォルカン（Forcan）は、インドで80年以上の歴史を持つ大手製薬会社シプラ社のジェネリック医薬品です。日本では未承認のため販売されていませんが、個人使用目的での個人輸入により購入できます。

禁忌と副作用について

●薬物過敏症の既往歴のある方、腎障害・肝障害・心疾患または電解質異常のある方、ワルファリンを服用中の方は本剤を服用するにあたり注意が必要です。本剤を服用する前にかかりつけの医師にご相談ください。
●併用禁忌の薬があります。疾病治療中の方や処方された薬剤を服用中の方は、本剤を服用する前にかかりつけの医師にご相談ください。
●妊婦・授乳中の方は本剤を服用できません。
●本剤に含まれる成分に対し過敏症をお持ちの方は、本剤を服用できません。
●高温多湿・直射日光を避け、子どもの手の届かないところに室温で保管してください。

フルコナゾールの主な副作用：浮腫、発熱、倦怠感、下痢、悪心、しゃっくり、食欲不振、腹部不快感、AST・ALTの上昇、Al-P・LDH・ビリルビンの上昇など

比較的副作用の少ない薬剤ですが、まれにアナフィラキシー症状・血液障害・意識障害・急性腎障害などの重篤な副作用があらわれる場合があります。体に異常を感じた場合は、服用を中止しただちに医師の診断を受けてください。

参照：

医療用医薬品 : ジフルカン

呼吸器科領域に於ける深在性真菌症に対するフルコナゾールの臨床的検討

フルコナゾール – Wikipedia

著者紹介： スワティ・プンド 薬学 博士 スワティ・プンド 薬学 博士は、学術・研究分野での確かな経験と、査読付き科学雑誌での出版、ファイザーなどの大手製薬会社での研究経験を有する薬学博士です。当ウェブサイトのすべてのページで専門知識を監修しています